「日刊オゼ☆ケン」通信 THE 3rd

松下政経塾・塾頭 前岐阜県関市長(3期)&スタアラ世界一周

11月4日のブログ「スロヴェニア第2の都市マリボルへ、ウィーンに戻るバスでトラブル発生」

今朝は午前5時半に起きて、午前6時過ぎにホテルを出発。

 

もともと明日・明後日と1泊2日で、ハンガリー・スロヴァキアを訪問する予定にしていました。

 

今日もウィーンを観光する選択肢ももちろんあったのですが、最低限の行きたいところは既に行けたので、それよりは隣国のスロヴェニアに日帰りで訪問することに。

 

スロヴェニアの首都はリュブリャナですが、ウィーンからはバスで5時間以上・・・これまでの経験からして、到着が早まることはほぼなく、大体は遅れることを考えれば場合によっては6時間はみておくことに。

 

日帰りの日程で、往復10〜12時間のバス移動は、不可能ではありませんが、かなりキツイ日程になるので断念。

 

そこで、スロヴェニア2番目の街のマリボルですが、こちらはウィーンからバスで3時間半・・・遅れを勘案して往復8時間。

 

これならば、時間的にも体力的にもハードルは低いので、マリボル往復のチケットをいつものフリックスバスで予約。

 

朝、最寄りの地下鉄の駅に到着したら、工事のために北方向のホームが閉鎖されていました。

 

この2日間、この駅を通過してしまい不思議に思っていましたが、これで謎が解けました。

 

地下鉄を乗り継いでバスターミナルへ。

 

予定時刻の午前7時半に出発。

 

バスはクロアチアザグレブ行き・・・私は途中のマリボルで降車するわけですが、このままクロアチアまで行きたくなってしまいました(笑)。

 

今回、フリックスバスでここまで自由に動けることは、ヨーロッパに来てみて、初めて分かりました。

 

出発前に分かっていれば、飛行機の移動とバスの移動をうまく組み合わせて、クロアチアも含めて、さらに多くの国をまわることができましたね。

 

まぁ、これも実際に利用したからこそ、認識できたことでもあるのですが。

 

トイレのないバスだったので、途中、高速道路のPAのようなところで1回トイレ休憩。

 

オーストリアでウィーンに次ぐ第2の都市のグラーツのバス停でも停車して、私の目的地であるマリボルに到着。

 

上でほぼ遅れる、と書きましたが、途中、渋滞もなく午前10時45分過ぎにバスターミナルに到着。

 

スロヴェニアシェンゲン協定に加盟しているので、ウィーンでバスに乗るときパスポートは見せましたが、到着後はそのまま街へ。

 

マリボルスロヴェニア第2の都市とはいえ、スロヴェニア全体の人口が約210万人ですので、マリボルは約11万人の人口。

 

朝に出てきたウィーンと違い、人口規模からしても静かな街で、見所も歩いて十分にまわれます。

 

まず、バスターミナルから市街地に歩いていくと、フランシスコ会教会が。

 


↑ この2本の塔が遠くからでも、よく目立ちます。

 

さらに、少し歩くとマリボル城。

 


↑ 15世紀後半に、神聖ローマ帝国のフリードリヒ3世によって建設されたそうです

 

南へ下って、ドラバ川沿いの「古いブドウの木」。

 


↑ 1600年代の絵に、この建物とブドウの木が描かれていて、鑑定の結果、「世界最古のブドウの木」としてギネスに認定されています


マリボルはワインの産地としても知られているそうです・・・初めて知りました

 

再び北に上がって、洗礼者ヨハネ大聖堂へ。

 


↑  街中の案内板では「マリボル大聖堂」と表示されています

 


↑ 教会内部はステンドグラスが美しい静かな空間でした


さらに北に進んで市立公園を通り過ぎて、ピラミダの丘へ。


↑ 公園では、週末ということもあり、子ども連れの家族の姿が多くありました

 

かなり急な坂ではありますが、頂上には教会があり、丘はずっとブドウ畑となっています。

 


↑ これはかなり登ってからの写真・・・斜面はずっとブドウ畑です

 

頂上からはマリボルの街全体を見渡すことができます。

 


↑ 頂上には小さな教会が

 


↑ 逆光だったので、マリボルの街がうまく写っていませんが・・・

 

ピラミダの丘から下り、遅めの昼食。

 

折角スロヴェニアに来たので、地元料理を食べられるレストラン・・・を探したのですが、土曜日ということで閉店しているお店も多く、開いているのはカフェがほとんど。

 

ガイドブックに「レストラウチ」と看板に書いてあると、いろいろな料理が食べられる・・・とあったので、その看板のお店をようやくく見つけて入店。

 

・・・も、テーブルに案内されたものの、周りの人たちが食べているのはピザばかり。

 

・・・どうも、間違えてピザ専門店に入ってしまったらしく(苦笑)。

 

今さら店を出るわけにいかず、致し方なくルッコラのピザを注文。

 

周りのテーブルを見ていると、やたらとピザが大きいのですが、一人で座っているのは私だけで、周りは2名以上で食べているので大きいサイズを注文しているんだろうな、と。

 

・・・が、実際にテーブルにピザが到着すると、ドーンとありえないくらいの大きさ。

 


↑ これ大きさが伝わりますかね・・・グラスやフォーク・ナイフと比べてみて想像してください

 

もう笑うしかなくて、持ってきてくれたお姉さんを見上げたら、お姉さんも笑っていて、


 「このお店のピザは、このサイズしかないんです」

 

と。

 

いやぁ、お姉さん、一人で来ているの分かってるんだから、注文前に教えて欲しかった、そういう大事なこと。

 

何だかパナマの水産市場で、やたらと大きな魚が出てきたことを思い出しました。

 

とにもかくにも、イケるところまではいこう、と大食いチャレンジをスタート。

 

幸いにして、ピザの生地自体は薄めなので助かりますが、普段もピザは出されれば食べますが、自分からあえて選んで食べることはないもの。

 

ご飯とお味噌汁で育ってきた人間なので、ピザでお腹いっぱいにするというだけでも、結構ツライ。

 


↑ なんとか3分の2は食べましたが、残りは持ち帰りにしてもらうことに

 


↑ 持ち帰りにすると、お店のスタッフの人がアルミホイルで巻いてくれます

 

再び、マリボル城に行き、内部の総合博物館へ。

 

マリボルの歴史だけでなく、建物の装飾・絵画・衣装・家具・彫刻などなど、さまざまな展示がありました。

 

 

 

絵画のl部屋でルーベンスとベラスケスがあってビックリしたのですが、どれも模写でした。


↑ こちらが美術史美術館のルーベンス「毛皮の女」

 


↑ こちらも美術史美術館のベラスケス「フィリップ・プロスペロ王子」

 

歩いてバスターミナルに行き、午後5時10分発のバスに乗車。

 

いつも座席を指定しているのですが(2ユーロほどかかります)、バスに乗ろうとしたら、ドライバーから、

 

 「今日はバスが変わったから、座席はどこに座ってもいい」

 

と。

 

(予約の意味がないな・・・)と思いつつ、空いている座席を探して着座。

 

スロヴェニアオーストリアの国境で、一度バスは停まり、警察官が車内に来てパスポートやIDカードをそれぞれ掲示

 

その後、午後6時前に行きと同じくオーストリアグラーツのバスターミナルで停まったのですが、ここでトラブルが発生。

 

インド人の家族6人が乗車してきたのですが、「お金を払って座席の予約をしたのに、席が確保されていないのはおかしい」と、夫婦揃ってドライバー・スタッフに強い口調で抗議。

 

夫婦は激昂して、英語でNGワードを投げつけていたのですが、激しい口論の声が車外で聞こえていたところ、いきなり叫び声に。

 

バスの前面を見ると、スタッフと子どもの一人が掴み合って拳を振り上げている状態。

 

何がきっかけで口論が身体的争いに変わったのか、分かりませんが、警察が来る騒ぎとなり、私たちは車内でそのまま置き去り状態に。

 

 

結局、4時間以上も待機させられ、午後10時20分過ぎにグラーツを出発してウィーンへ。

 

ウィーンに到着してホテルに戻るのは午前1時を過ぎそうです。