何度も書いている通り、アラブ首長国連邦(UAE)は、一度、実際に訪問したい、と考えていて日程に組み入れていたイスラエルの致し方ない代替え。
ただし、UAEも訪問したことはないため、他の国と同じように一度は自分の目で見てみたい、という思いはありました。
裏を返すと、それ以上はなく、何がなんでも何かを見たい、というものはありませんでした。
とはいえ、短い滞在ではありましたが、UAEに来れて良かったな、と振り返っています。
ドバイ・アブダビ・ラスアルハイマ首長国、それぞれ猛烈な投資がなされていました。
アブダビ・ラスアルハイマでは、人工島も含めて海岸のリゾート開発がまさしく現在進行中で、さらに世界の富裕層を呼び込もうとする勢いを感じました。
昨晩、ドバイモール内を少し歩きましたが、VIP専用の入り口があり、これでもか、というくらい高級車が並び、両手にブランド名が入った袋を持っている人が少なからずいました。
一方、私が宿泊したホテル周辺は、ドバイに出稼ぎに来ている労働者が多くいて、日本と比べても安い日当で働いている人たち。
ドバイでは、もともとの地元民は10%もおらず、90%以上は外国から移住した人や出稼ぎに来た人とのことですが、なかなか他の国で真似ができない「国のかたち」ですね。
金融経済のドバイと比べると、政治のアブダビは街としてはドバイより落ち着いている印象ですが、上にも書いた通り、やはり投資は盛んです。
ヨーロッパでは、多くの美術館に足を運びましたが、アブダビでは久しぶりにルーブル・アブダビに行けたのは良かったです。
ラスアルハイマでは、田中勝・社長のご厚意に甘えて、リゾート開発の現場を見せてもらうとともに、UAEの経済状況等についてもお話を伺うことができました。
こういう機会があったので、今、UAEを振り返って、(来て良かったな)と感じることができました。
隣国オマーンは、UAEと同じように、実際に自分の目で見たい、という理由だけで訪問しましたが、マスカットはとても落ち着いた街で、まだ観光にもそれほど力を入れいていない印象でした。
UAEもオマーンも、石油産出国なので、「金持ちケンカせず」とたとえではありませんが、ギスギスした感じはなく、鷹揚なイメージを持ちました。
空港でも駅でもバスターミナルでも、困っていると丁寧に教えてくれる人がほとんどでした。
これもUAEに対する印象が良い理由ですね。
これまで21か国を巡ってきましたが、これからフライトで向かうインドが22か国目となり、最後に訪問する国です。