「日刊オゼ☆ケン」通信 THE 3rd

松下政経塾・塾頭 前岐阜県関市長(3期)&スタアラ世界一周

【ご報告】今後の進路について

○今後の進路について

 

来月2月1日から、神奈川県茅ヶ崎市にある松下政経塾にて働くこととなりました。

 

関市に住民票と家族を残した単身赴任となり、茅ヶ崎と関市の2拠点を往復しながら活動することとなります。

 

なお、松下政経塾では、新年度から現役塾生の研修等を担当する「塾頭」の役割を担う予定です。

 

www.mskj.or.jp

 

以下、自分自身の想いについて述べますが、長文ですので興味のある方だけお目通しください。

 

○政治家たるもの、進むときも退くときも覚悟のみ

 

昨年6月、3期をもって市長職から退くことを表明した後、多くの方から「今後のことも既に決まっているんでしょう?」と質問を受けました。

 

今後については「全くの白紙」と答えてきましたが、これは進路を隠してきたわけではありません。

 

政治家たるもの、立候補するときも落選も覚悟して挑戦するのであり、逆に退くときも、自らの生活だけを考えて職を確保してから辞める、というやり方は、市民の皆さんに対して失礼だと感じますし、私の信条に反します。

 

○自らは動かない、お金では選ばない

 

退任後の進路を考えるにあたり、2つのことを心に決めました。

 

ひとつは、「自分では動かず、まずは声がかかるのを待つ」ということです。

 

生意気に取られるかもしれませんが、「これまでの自分自身の生き方が評価されれば、声がかかることもあるだろうし、もし、声がかからなければ自らの不徳の致すところ」という考えからです。

 

もうひとつは、仮に声をかけていただけた場合、「給料の多寡では判断せず、自分でよりやりたい、と感じる方を選ぶ」ということでした。

 

○人生のテーマは「地方自治・教育・アジア」

 

上述したような考えでいたところ、大変に光栄なことに教育関係と松下政経塾(以下、政経塾)の2法人から、お声がけをいただきました。

 

政経塾の塾生時代、先輩との問答を通して、自分自身の人生のテーマを「地方自治・教育・アジア」と決めました。

 

地方自治については、まさしく故郷・関市の市長として、12年間にわたって地方自治の現場に立つことができました。

 

今回、声をかけていただけたのは、2法人ともに教育・人材育成の分野であり、私自身の人生を貫くテーマにも合致したことは、嬉しくもありご縁も感じました。

 

○世界一周中に結論を出す

 

両法人ともに世界一周の前にお会いして、お声がけいただいたことに感謝の念を伝えつつ、「どちらでお世話になるか、は旅の中で考えて結論を出したい」とお話をして、10月頭に世界一周に旅立ちました。

 

世界各国をまわる中で、「今後、どう生きるか」ということは常に頭の中にあり、ずっとつらつらと想いを巡らせていました。

 

非常に迷ったのですが、最終的には松下政経塾でお世話になることを決め、12月頭に帰国した後、それぞれ2法人の代表者の方と面談し、自らの結論をお伝えしました。

 

○「その器にあらず」

 

当初、政経塾でお世話になった先輩からお電話をいただいた際、私の市長選不出馬の話題の後、「ねぇ、尾関くん、政経塾の塾頭やんない?」と突然に言われ、冗談だと思って電話口で大笑いしました。

 

続いて、「いやいや、冗談じゃなくて、ホントに」と言われたので、私も少し真面目に「よくご存知の通り、私はその器ではありません」とお答えしました。

 

これはその時だけではなく、今でも偽らざる心境です。

 

世界一周中に悩んでいたことは、「私のような人間で、果たして政経塾の塾頭が務まるか」ということでした。

 

○能力が足りなくても、自分自身のすべてを賭けて、愚直に進む

 

しかし、「その器にあらず」と悩みつつ、上に書いた通り、政経塾を選びました。

 

世界一周をする中で、これまでの自分自身を振り返り、改めて情けなくなるほど浅学非才の身であることを痛感しました。

 

ただし、自ら浅学非才であることを認めた上で、私自身にできることは、

 

「能力が足りなくても、自分自身のすべてを賭けて、愚直に進む」

 

ことしかない、という結論に至りました。

 

○新しい挑戦

 

先日、政経塾の先輩とお話をしたとき、「人生100年時代を時計で例えると、51歳の尾関くんはまだ正午を少し過ぎただけ」と教えていただきました。

 

当然に若くはないわけですが、まだこれからが人生の本番とも捉えることができます。

 

新しい挑戦ができることに感謝をしつつ、肩肘を張ることなく、これからも明るく笑顔で前向きに楽観的に歩みを進めていくつもりです。

 

今後ともご指導をいただきますよう、お願いを申し上げます。