トルコを離れて、次の目的地であるギリシャに移動してます。
トルコに入る前は、ドイツ・ルクセンブルク・ベルギー・オランダ・ポーランド・オーストリア・スロヴァニア・ハンガリー・スロヴァキアと主に中欧をまわってきました。
それぞれ国境を隔てていますし、国家体制も歴史も異なるわけですが、シェンゲン協定に加入している国、そしてほとんどの国がユーロを通貨としていることもあり、国境を跨いでも、それほど違和感なく過ごすことができました。
トルコは久しぶりに非シェンゲン協定の国であり、かつ、イスラム教信者が9割を占める国ですので、カルチャーショックとまではいきませんが、新鮮な感じがありました。
中南米諸国でも、キリスト教の教会はいくつも見てきましたが、イスラム教のモスクをこれだけ多く見て、内部にも入ったのは生まれて初めてでした。
キリスト教の教会も、これまでのブログでも紹介した通り、どの国にも素晴らしい教会があり、改めて歴史的にも宗教の占めてきた大きさを感じたのですが、同様に、イスラム教のモスクも、建築物という意味からだけみても、驚くほど美しいものでした。
いくつかのモスクに入らせてもらいましたが、内部の装飾に圧倒されるものがいくつかありました。
宗教は異なるわけですが、キリスト教の教会でも熱心にミサで祈る人があり、イスラム教のモスクでも真摯に祈りを捧げる人があり、日本でも寺社仏閣でお参りする人があり・・・俗世界と異なる次元の世界に祈りを捧げるのは同じですね。
一部の例外はありますが。
トルコといえば親日国として知られますが、今回の滞在では日本語で話しかけられたのは、唯一、カッパドキアの陶芸工房の販売のときだけでした。
よく耳にしていたのは、街中を歩いていると日本語で声をかけられ、チャイをご馳走になり、そこから絨毯屋に連れられて高い値段で絨毯を買わされる・・・という話です。
イスタンブールでもカッパドキアでもエディルネでも、日本人の姿を見ないわけではないですが、同じ東アジアだけで見ても、中国語を話す集団が圧倒的に多いですし、韓国語のツアー客にも遭遇しました。
日本の場合、すでにツアー旅行のピークは過ぎて、小グループや個人旅行にシフトしている、という面もあると思うのですが、人口が減っていることもあって、相対的にどの国に対しても存在感は薄くなっている、という印象が残ります。
また、円安ですから、日本人の旅行者にとってはツライ状況でもあります。
トルコの場合、通貨が不安定で価値が下落していることもあり、インフレが進んでいるようです。
最新版の23年〜24年のガイドブックに掲載されている価格から、物の値段や公共施設の料金まで値上がりしている施設がいくつもありました。
日本とは違いますね。
出国前に、確かNHKスペシャルでロシアのウクライナ侵略に対して、トルコのエルドアン大統領が第3国として、独自の動きで存在感を高めている・・・という番組を観たのですが、イスラエルでの紛争に対しても、やはり同様の動きをしているようです。
たまたま日曜日だったこともありますが、パレスチナ支持の大規模デモに遭遇して、トルコの第3国としての立ち位置を感じました。
今年は建国100周年ということで、街のあちこちに建国の父であるアタチュルクの写真が見られ、トルコ国旗があちこちに飾られ、100周年のロゴマークが至るところにありました。
トルコは人口も約8,500万人の国ですので、人口だけでいえば周遊してきた中欧諸国の何か国分かの規模があります。
今後、どうなっていくか、注目します。
↑ これまで自分の写真は撮っていないのですが、カッパドキアのツアーで、日本人の方とご一緒に撮っていただきました